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劇場版ポケットモンスター「キュレムVS聖剣士ケルディオ」
を見てきたので感想というかレビュー的なものを。
ネタバレを含むので、困る人はブラウザバック。

14時50分からの回ということで、
30分に映画館に着く。前売り券を持っていたのでスムーズに入場。
周りはほとんど親子連れ。ぼくは3ロムでメロエッタ回収。
とてもいたたまれない気分。

近くの席の小学生の会話
「なー今サトシって何持ってるの?」
「オレ、アニメ見てないからわかんないんだよねー」
「オレも最近見てないや」
うん、ごめんお兄さんは見てますよ。

「メロエッタ、レベル15じゃん!」
「サイコキネシス覚えさせようぜー!」
願わくば君たちがずっと厳選という概念を知らずに成長できますように。

地味に楽しみにしている映画の予告。
「のぼうの城」がちょっと面白そうでした。
あとリンカーンを戦わせようとどうして思ってしまったのか。

同時上映のメロエッタのキラキラリサイタルから映画はスタート。
久々に見る御三家の進化前たちが可愛い。
ストーリーはあってないようなものでしたが、
メロディベリーとメロエッタの真似をするピカチュウが可愛すぎて死ぬかと思った。
ニャースとソーナンスが出演してましたが、
今の子どもたちはソーナンスが何故そこにいるか、どころか、
そもそもソーナンスを知らないのではないだろうか。
今のアニポケのライブキャスターのときにも思ったんですが、
ロケット団の路線をどうするか、そろそろちゃんと整理しないと、
新規の子どもたちにとってアニメのポケモンがわかりづらいものになりそうです。

そして本編へ。

三闘とケルディオの特訓からストーリーはスタート。

ビリジオンの声優さんが女性というのは聞いていたんですが、
いざ動いてるのを見ると確かにぴったりですね。
これで優男ボイスとかだったら目も当てられなかったかもしれない。
すばやさは一番なんだ!(108)

テラキオンが親戚の陽気なおっちゃんキャラにしか見えない。

コバルオンは聖剣士のリーダーなんだ!
(ただし対戦での使用率は三闘中最低)

そして若きケルディオ。
アクアジェットは蹄から出すんですね。その発想はなかった。
聖剣士になりたいケルディオは三闘が止めるのも聞かず、
嘘をついて最強のドラゴンポケモンキュレムに戦いを挑みます。

キュレムが喋るのを見て、CV若本規夫が一瞬頭をよぎりました。
実際の声優は高橋克実さん。意外とはまり役かも。
キュレムの圧倒的なパワーの前に角を折られ、
恐怖に負けてしまったケルディオは、
助けに来た三闘がキュレムに凍らされるのを見て逃走、
オープニングへ。

オープニングはアニメBW2期と同じ「やじるしになって!」
はしゃいでるピカチュウが可愛い。
途中の駅でダルマッカ弁当を買うんですが、
なんだこの棒読み声優は、と思ったらローラでした。

動き出す列車にケルディオが落ちてきて、サトシたちと出会う。
スーパーマサラ人のサトシさんはともかく、
デントとアイリスの運動神経もけっこう異常ですね。
そしてそこにやってくるストーカーキュレム。
体重325kgのキュレムが着地して無事な車体の頑丈さがやばい。

サトシたちの助けを借り、ケルディオは三闘を助けに行くことに。
しかしまたしても現れるキュレムとフリージオ軍団。
「幻影の覇者ゾロアーク」のときはハッサムとテッカニン部隊がいましたが、
フリージオだと見た目も相まって物凄い悪役臭がしますね。
しかし街中で割と大暴れしてるのに人の気配がないのはどうなのか。
せめてジュンサーさんと逃げ惑う人々くらい描いても良かったのに。

地下鉄の使われていない路線を抜け、街から脱出する一行。
途中で博物館で飛行船を強奪(!)
事情が事情とは言え、いいんですかそれ・・・。
まずはアイリスが囮になってフリージオを引き付ける。
しかしキュレムに凍らされ、飛行船のプロペラが停止。
落ちていく飛行船を見て、隣の小学生が一言
「あ、死んだ」
(※生きてます)

そしてデントがトロッコ?を使って第二の囮に。
マッギョが電源を供給し、
ギリギリまで引き付けてから狭い所で密集したフリージオに、
イワパレスの岩石砲をぶち込むあたりデントさんはさすがといった感じ。
しかしこれもキュレムにバレる。

ケルディオ、サトシ、ピカチュウは三闘を助けに再び廃墟へ向かう。
しかしケルディオはキュレムとの戦いに負けた恐怖で足がすくんでしまい、
動けなくなったケルディオにサトシは笑顔を向け、
俺が聖剣士を助けに行ってくるよ!とピカチュウと先へ進む。

レイプ目で足ガクガクで動けないケルディオが可愛い。
戦うことに恐怖するポケモン というものをこれだけ強く描いたのは、
アニポケ史上でもなかったのではないでしょうか。
過去のアニメを全部見たわけじゃないので、
他にもそういうポケモンは出てきたかもしれないのですが、
戦うのが怖い、というポケモンの心情をここまで全面に押し出しているのは、
ぼくにとってはけっこう新鮮な驚きでした。

氷漬けにされた三闘を発見したサトシさんは、
チャオブー、ガントルを出してどうにか氷を割ろうとする。
自分自身も鉄パイプで氷を殴りに行くあたりがスーパーマサラ人らしいです。
しかしキュレムが戻ってきて、一気にピンチに。

そこにやってきたのがケルディオ。
恐怖心を克服し、自分のついた嘘を告白し、再びキュレムに戦いを挑みます。
今回の映画は完全にケルディオの成長物語なんですね。
修行によって自分にさまざまなことを教えてくれた聖剣士の三闘、
そして出会ったばかりの自分を友達と呼び、
危険を顧みずに助けてくれたサトシたち。
そんな仲間の力を得て、ケルディオは大切なものを学んでいきます。
信じてたぜ!と笑うサトシさんが格好良すぎ。

サトシが三闘を救出した後、再びケルディオはピンチに。
ここでケルディオが「かくごのすがた」にフォルムチェンジ。
意味のあるフォルムチェンジは良いですね。
角も復活してキュレムに一撃をお見舞いするも、
キュレムに足を凍らされ万事休すか、というところで、
サトシとピカチュウが加勢する、のをケルディオが拒み、
自力で脱出して再び立ち向かう。

キュレムの攻撃がサトシたちのほうへ飛んでいくのを見たケルディオは、
自分の身を省みずに身体を張ってサトシたちを守る。
ケルディオは敗れますが、素直に自分の負けを認め、
キュレムもまたケルディオを認め、また住処へ帰っていく。

ケルディオは晴れて聖剣士となり、三闘と聖剣士の誓いを立て、
サトシたちはケルディオたちと別れ、また新たな旅を続けていく。


さて、ここまであらすじを書いてきたのですが、
ポケモン映画をいくつか見た人は、あれ?と思ったのではないでしょうか。

そう、今回の映画には明確な悪役が存在しません。
初代の「ミュウツーの逆襲」を除けば、
ポケモン映画の基本的なストーリーは、

1.悪役の人間が伝説ポケモンを使って悪さをしようとする
2.サトシたちが伝説のポケモンの力を食い止めようとする
3.サトシと伝説のポケモンの心が一つになり、悪役を倒してめでたしめでたし

という感じになっていることが多いです。

しかし、今回の映画では、悪役どころか人間がほとんど登場しません。
そして、サトシとポケモンの関係も少し違います。

今回の映画では、あくまでポケモン同士の事情で物語が進んでいます。
サトシたちはそこにたまたま出会っただけに過ぎません。
ケルディオの通過儀礼の立会人、という言い方もできるでしょうか。
どちらかといえば、まだ幼いケルディオにとって、
「仲間」「仲間を守る」という、それまで聖剣士の三闘たちがしてきたことを、
やわらかく落とし込んでくれる存在になるのがサトシたちです。

そこには人間とポケモンの使役関係を超えた信頼関係、というより、
人間もポケモンも関係なく、誰かのために全力を尽くす、
サトシという存在の大きさ、強さというものが見えてくると思います。
人間とポケモンが仲良くする、ポケモン同士も仲良くする。
そういったことを強く描いてきたポケモン映画の中でも、
より異色なストーリーであるということができます。
ポケモン同士の関係の中に、こうしたサトシの存在を置くことで、
ケルディオの成長がより確かに、強く描かれているのではないでしょうか。

ポケモン同士のドラマの中に、確かに存在する人間の役割。
今までにないポケモンと人間の関係を描き、
そして何よりもポケモンの成長を描いたという点において、
この映画は非常に素晴らしいものだということができます。

「ポケモン」の物語を新たな視点から切り込み、
十分に力強く描き上げた、という観点において、
「キュレムVS聖剣士ケルディオ」はとても面白い映画でした。
確かにストーリーは単純です。
「ミュウツーの逆襲」の時点で既に極めてしまった、
ポケモンの苦悩や人間とポケモンとの関わり方、とは真逆で、
良くも悪くも「ポケモン」の物語なんだと思います。
ですが、強くたくましくなっていくケルディオが本当に格好良くて、
アニポケの魅力である、ポケモンの良さを引き出す、というのが
本当に素晴らしく表現されていたと思います。

EDはローラが歌う「Memories」。
雰囲気があって非常に良いエンディングでした。

ポケモン映画を見るのは「幻影の覇者ゾロアーク」以来だったんですが、
こういう路線で行ってくれるなら来年もまた見たいですね。
次回は「ゲノセクト」を主人公にした映画のようです。
新たな境地を開いた劇場版ポケットモンスターの次回作が楽しみです。
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2012.08.22 Wed l ゲーム l コメント (0) トラックバック (0) l top

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